この文章は、1987年8月に、同人誌に発表したものです。若々しいような、乱暴な文章もありますが、当面書き換える時間はできないし、まだ読むに値する部分もあると思われるので、全体的な改訂はまたの機会を待つとして、文体に少し手を入れただけで掲載します。
文学作品を扱うにしては理屈臭が過ぎる感がありますが、今読んでも、当時としては、このようにとっかかるしかなかったのであろうと思います。それほど難しい作品です。この分析の後に、より現象形態にそった分析が可能になると思います。
「浮雲理解のために」は同人誌の埋め草として半分冗談で書いたものですが、四迷論の理屈っぽい固さを補おうとした、これまた理屈っぽい、気分だけが軽い文章です。軽い理屈として読んで下さい。
- 小説総論
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- 「浮雲」 2
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- 中村光夫氏の批評 2
- 近代的自我史観の批評 1
- 近代的自我史観の批評 2
- 「其面影」 1
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- 「其面影」 3
- 「平凡」 1
- 「平凡」 2
- 「平凡」 3
- 「浮雲」理解のために 1(1. 非職の契機について 2. ミジンコについて)
- 「浮雲」理解のために 2 (3. つゆの話)